写真被写体の権利というと、まず思い浮かぶのが人物の「肖像権」です。では、人物以外の被写体でご注意いただく必要があるのは、どういったものでしょうか?
ストックフォトには、有名な観光地や施設、建築物の外観や内観を撮影したものが多数あります。一定の管理がなされている施設の敷地内で撮影された写真や、建築物の内観を撮影した写真などを広告に使用する場合には、その管理者に対して事前に申請をしなくてはならないケースが少なくありません。
歴史的建造物や神社仏閣、都市におけるランドマーク的な建築物や商業施設の他、飛行機や、大きく写ったロゴやトレードマーク、キャラクターなどがメインの被写体として写っている場合も事前申請の対象となります。
建築物の特殊な例では、エッフェル塔のライトアップがあります。建築物としてはパブリック・ドメインとなっているものの、2003年に開始したライトアップに関しては著作権が認められているため、ライトアップ時の画像を使用する場合には、事前の申請をお勧めしています。
なお、これらの被写体は、法的に保護されているものもあれば、法律的には問題がなくても所有者などからのクレームといったトラブルを未然に防ぐために、使用許諾を取ることをお勧めしているものもあります。
アマナイメージズでは、これらの注意が必要な被写体が含まれているコンテンツには「ご注意」にて事前申請をお勧めする旨を記載しています。さらに、安心して画像をご使用いただくため、必要に応じて権利者への確認や使用許諾の申請代行を行うライツクリアランスサービスを提供しています。
- 「パブリック・ドメイン」とは
- 著作物などについて、著作者が排他的な権利を主張できず、所有権など他の権利を侵害しない限り、誰でも自由にそれを利用する権利がある状態のことをいいます。
保護期間の満了や権利の放棄などによりパブリック・ドメインとなります。
アマナイメージズでは、権利者からの適切な権利の使用許諾、同意を得るための「ライツサービス」で、安全なクリエイティブワークの実現をサポートいたします