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いま、日本は空前の美術ブームが訪れています。雑誌やTVなどで次々と特集が組まれ、大型展覧会が開催ラッシュ!その裏側には、2011年に施行された「美術品の国家補償制度」により、美術展の開催が盛んになったことがあるとも言われています。
そんな美術ブームのなか、2013年秋にもっとも注目されているのがミケランジェロ。昨年システィーナ礼拝堂の天井画が完成500年を迎え、いまその魅力が再評価されています。アマナイメージズでは、9月6日より国立西洋美術館で開催予定の「システィーナ礼拝堂天井画 完成500年祭記念 ミケランジェロ 天才の軌跡」展に先立ちシスティーナ礼拝堂の天井画全パーツを取り揃えました!

※現在では、礼拝堂内は保護のため撮影自体が禁止されていますが、アマナイメージズでは1965年から1969年にかけてバチカン美術館の許可を得て撮影された貴重な画像を取り扱っています。

システィーナ礼拝堂天井画とは

View of the Sistine Chapel [before restoration]  作品番号 22244000391

システィーナ礼拝堂の天井画は、教皇ユリウス2世の依頼により、1508年から1512年にかけてミケランジェロ・ブオナローティによって制作された。
教皇シクストゥス4世によって1477年から1480年にかけてバチカン宮殿内に建造されたシスティーナ礼拝堂には、そのとき既に「キリストの生涯」と「モーセの生涯」の一連の壁画がペルジーノやボッティチェリといった高名な画家によって描かれていたが、自身を彫刻家として自負していたミケランジェロは、この天井画の制作に気乗りしていなかったといわれる。
なお、主祭壇の壁画「最後の審判」は1505年に依頼を受けながら一旦頓挫し、実際に制作されたのは天井画完成後およそ20年後、1537年から1541年にかけてのことである。

天井画を完全解剖

  • Center of the ceiling: Creation of Adam [before restoration]  作品番号 22244001440中央部 創世記天井画の中央部は旧約聖書の「創世記」から、「天地創造」「アダムとイブ」「ノアの物語」の9場面が描かれている。中でも「アダム創造」で神がアダムに手を差し伸べるシーンは、絵画史上もっとも有名な場面の1つである。
  • Pendentive with David and Goliath [before restoration]  作品番号 22244001418ペンデンティヴ ユダヤ人の救済礼拝堂の四隅に配された天井画と壁の間のアーチ状装飾は“ペンデンティヴ”と呼ばれ、「青銅の蛇」「ハマンの処刑」「ダヴィデとゴリアテ」「ユディトとホロフェルネス」の4場面が描かれている。
  • Libyan Sibyl [before restoration] 作品番号 2224400138712人の預言者と巫女天井画の中央部を囲むように、7人の預言者、イザヤ、エレミア、エゼキエル、ダニエル、ヨエル、ゼカリヤ、ヨナと5人の古代の巫女が描かれている。預言者とともに、なぜ異教の巫女が描かれたかは謎である。
  • Lunette with Jacob and Joseph [before restoration] 作品番号 22244001419ルネッタ窓の上部に位置するアーチ状の装飾“ルネッタ”には、イエスの地上の父ヨセフに至るまでの男系祖先40人の名が記され、家族と思われる人物が描かれている。
  • Vaulting cell with the Family of King Rehoboam [before resto]  作品番号 22244001444スパンドレルルネッタの上に位置する三角形の装飾“スパンドレル”にも人物が描かれているが、これらの人物の素性は不明である。
  • Male nude on right above the Erythraean Sibyl [before restor] 作品番号 22244001468メダイヨンとイニューディ天井画の4つ小画面の両脇に、10の円形楯状装飾“メダイヨン”が配され、これを支えるように男性の裸像“イニューディ”が描かれている。

ミケランジェロの偉業

  • Last Judgment [before restoration] 作品番号 22244000804最後の審判ミケランジェロの最高傑作の1つ、システィーナ礼拝堂の主祭壇を飾る壁画「最後の審判」。高さ13.7m、幅12mにおよぶ壮大な作品である。
  •  David - detail (bust) 作品番号 22244001589彫刻自身を彫刻家と自負していたミケランジェロは、「ダヴィデ像」や「ピエタ」といった数多くの彫刻を制作している。
  • サン・ピエトロ大聖堂とテウ゛ェレ川 作品番号 25801009779建築万能人として知られたミケランジェロは、サン・ピエトロ大聖堂のドーム、メディチ家礼拝堂、ラウレンツィアーナ図書館などの建築も手掛けている。
  • Head of Cleopatra n. 2 F recto 作品番号 22244001332習作・スケッチ壁画の習作や建築図面など、制作の過程が垣間見えるスケッチが数多く現存している。

隠れた自画像

システィーナ礼拝堂には、隠れたミケランジェロの自画像があることをご存じでしょうか。
ルネサンス期、画家たちは絵画の群衆の中に自らの姿を紛れ込ませたり、何かに扮装した形で自分自身を描きました。ミケランジェロもまた、システィーナ礼拝堂の祭壇壁画「最後の審判」と天井画の中に、自らの自画像を残しています。

最後の審判/皮を剥がされた聖バルトロマイ

「最後の審判」のイエスの右下には、皮剥ぎの刑で殉教した聖バルトロマイがナイフと自身の皮を持った姿で描かれ、皮の部分がミケランジェロの自画像といわれる。

天井画“ペンデンティヴ”/ホロフェルネスの首

“ペンデンティヴ”の1つには、旧約聖書「ユディト記」より、ユディトがホロフェルネスの首を取る場面が描かれており、盆に乗せられたホロフェルネスの首がミケランジェロの自画像といわれる。

作品番号 22244001397 作品番号 22244001417ミケランジェロの隠れた自画像


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